住宅ローン終了間近の持ち家を売って賃貸に住み替えた理由

持ち家(戸建て)を売って気づいた賃貸暮らしのメリット モノ・コトの断捨離

家族4人で暮らしていた持ち家を売ることになったのは、夫の転職により地方から関東への引っ越しを余儀なくされたからだ。

夫の転職がなかったら、去年の時点で住宅ローンはすべて払い終わっていたはずだった。

持ち家を売って家賃補助を受けながら賃貸に暮らすという選択

片働き夫40歳の時点でローンが終わっていた理由は、購入した家が中古だったこと、地方で戸建ての値段が安かったことが大きい。

『・・・ローンを払い終わった家で、家族4人、幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。』

それで終わらせておけば良かったのに、今、なぜか家の値段が普通に5000〜6000万する地域に住むことになってしまった。

当然、家賃も地方に比べるとべらぼうに高い訳で、それでもやっていけているのは、家賃補助のある会社に転職したからである。

いや、家賃補助のある会社への転職が、妻である自分から夫へ示した絶対条件であった(鬼)

持ち家から賃貸に引っ越して身にしみる “賃貸暮らしの気楽さ”

知らない土地に引っ越して、いきなり家を買う人はいないだろうが、すでに関東に引っ越して来て数年たった今でも、持ち家を探そうという気はなかなか起こらない。

今住宅ローンを組めば、空前の低金利で借りることができ、住宅ローン減税の恩恵も受けれられるというのに。

例えば35年ローンを組むなら、40歳という年齢はもうすでに遅すぎる。1歳でも若いうちに住宅ローンを組んだ方が良いのでは?そう思うのが一般的な価値観だろう。

ではなぜ今でも我が家が自宅の購入に踏み切れないかというと、一度戸建ての持ち家に暮らしてみて、持ち家ならではのデメリットを色々と経験したからである。

賃貸の気軽さを知ってしまってからは、もはや以前の自分のように “持ち家” にこだわる必要をさほど感じていない。

家を所有することの大変さは、ローンを背負い込むこと以外にもたくさんあることを知った。下に示したのはそのうちの一例だ。

(戸建て限定)庭や家周りのメンテナンスからの解放!

もう草むしり&雪かきをしなくていい!

〜戸建てメンテナンス歳時記〜

雑草の生命力ったらない。庭や砂利、インターロッキングのあちこちから雑草が・・・。

特に大変だったのがドクダミ。

(私)『今日こそ根絶やしにしてやる!フォッツフォッフォ〜ッ』

草刈り鎌&100均のちっさいショベルの二刀流で土の中を掘り起こすも、地球の裏側まで伸びんてるんじゃ?ってくらい地中深く伸びるドクダミの根っこ。

ガス管出てきそうな深さまで掘っても取りきれず、バルタン星人、心折れる。

雪国だから、冬は毎日朝から1時間の雪かき。

除雪車の置き土産、氷のように硬い雪を鉄のショベルでかち割って、邪魔にならないようママさんダンプ(という名のデカイ両手押しショベル)でフラフラになるまで裏庭に何往復も運ぶ。

今日もいい汗かいたわぁ〜。ビール、ビール♪(外気温マイナス15度)

 

 

・・・って。

拷問‼︎

もし今後、地方に戻って家を買うことがあったとしても、大人しくマンションにしておく。

それ以外にも、

などなど。賃貸マンションに引っ越したことで、これらの悩みがすべてなくなりましたから。

ヒャッホゥ!

ご近所付き合いに頭を悩ませなくて済む!

以前の住まいは、バブル時代に一斉に分譲された郊外の戸建てエリア。

主に親世代からさらにその上の年代の方たちで固められたコミュニティでは、子育て世代の我が家は完全に “異分子”。ご近所付き合いの色々な場面で、価値観の違いを感じずにはいられなかった。

この年代の方々はきちんとしている方が多く、庭の手入れから朝の雪かきまで、とにかく迅速&完璧だった。土日であっても早朝から雪かきをして、ご近所に迷惑をかけないのが暗黙の了解。

引っ越して早々に町内会の班長になった時もキツかった。何十軒もの知らないお宅を一軒一軒ピンポンして、年2回町会費を集めに回るのが班長の主な役目だ。

炎天下の中、地域の夏祭りでは、腱鞘炎になるかと思うほど何百杯も豚汁を振る舞った。祭りが終わり、余った豚汁を入れたペットボトルを善意でいただいた時は脱力した。

またある時は、班長の任期が終わって「次年度の班長をお願いします」と別なお宅を回ると、「もう歳だから無理」とお断りされることが続いて途方に暮れたことも。

周りは穏やかで親切な方が多かったが、今後さらなる高齢化によって増える若年世代への負担と、家にいても本当の自由がないことへの不満は拭えなかった。

今の住まいである賃貸では、当時のことは遠い昔のことのように感じる。

その時々で、好きな場所に暮らせる!

実はこの「好きな場所に暮らせる」という理由が、賃貸暮らしの最大のメリットではないかと思う。

今の仕事をやめて、別にやりたい仕事が見つかれば、その職場に近い場所に家を借りるだけ。稼ぎが少なくなれば、その収入に合わせて家賃の安い家に引っ越すだけ。

思わぬ環境の変化や嗜好の変化、家族構成の変化などにより、「引っ越したい」と思うことは誰にでもある。その時に身軽に引っ越すことができる機動力が賃貸最大の強みである。

住んでみないとわからないことが多過ぎるのに、持ち家に住宅ローンで長いこと身柄をロックオンされることが、本当に生活防衛になるのかは、常々疑問に思うこと。

家の売却は時間もかかるし、地方の戸建ての場合は売却損が出る可能性が高い。一度自宅を購入すると、普通はそうそう簡単に引っ越しできるものではないのだ。

途中、上にあげたような持ち家のデメリットに気づいたり、家族構成が変わったり、ご近所となじめないなどの理由でいざ引っ越しを考えても、一度手に入れた家を手放すことは金額的にもメンタル的にも容易ではない。

我が家は最初に購入した家が築20年以上の戸建てだったことで、値下がり幅が限定的で、住宅ローンの残債を引いた後にある程度の現金が手元に戻ってきた。

夫が転職すると決めてから、割とスムーズに家を売って引っ越すという選択ができたのも、最初の家の購入で金額的にあまり無理をしなかったことが大きい。

もし新築で注文住宅など建てていたら、住宅ローンの残債も、家に対する思い入れも強過ぎて、「他県の会社に転職して家族全員で賃貸に引っ越す」などという思い切った選択はできなかっただろう。

それでも家を買って、売ったことによる損益はバカにならない額だった。最初から家など買わずに、社宅にいるうちに転職を考えた方が賢かったと今では思う。

マイホームは “夢” であるうちが一番価値があるのかもしれない・・・。

池尻方向からみる目黒川の桜並木

持ち家を売って引っ越したら、人生が面白い方向に動き始めた

2019年3月28日

賃貸暮らしが身軽過ぎて、今のところ家を買う選択肢はなし。

今のところ思いつくだけでもこれだけ賃貸暮らしのメリットが思いつく。

だからと言って「賃貸最強!」とか、「生涯賃貸派!」と息巻く訳ではない。だが、少なくとも家賃補助がもらえる10年間は賃貸から引っ越すつもりはない。

家賃補助が切れてからの住まいの選択や、キャリアなし&ギリアラフォーの低属性会社員である自分の生活防衛については、また別の機会に書きたいと思う。