5月の豊洲pitで告知されてから、ずっと楽しみにしていたindigo la Endとゲスの極み乙女。のツーマンライブ「馳せ合い」。通常のライブにはない両バンドの絡みなど、ツーマンならではの企画もあり、いつにも増して楽しいライブだった。唯一、令和元年最大の後悔を除いては……。
「馳せ合い」のライブ会場がインディゴとゲスのファン感謝祭に?
16:30pmの開場に合わせて16時に新木場駅に到着。すでに14時から会場の中と外でメンバーにまつわる様々な展示が行われているという。
会場に到着すると、確かにいつもは見ないような “ファン感謝祭” 的雰囲気である。
ひとり参戦&大人枠の自分は、さすがにメンバーの顔ハメパネルなどには手を出すことができず(そこんとこの理性はまだある)、開場時間までそんなに時間もなかったので、整理番号の近い待機エリアで大人しく開場を待った。

絵音さまの顔に後鳥さんの顔が……
会場の入り口に絵音さま現る&スタッフT着てチケットもぎりの出血大サービス!
今回のチケットはAの40番台後半で、『結構いい番号なのか?』程度の認識だったのだが、整理番号を呼ばれて並ぶ人の動きを見ていると、こちらの番号はひとりにひとつ割り当てられているっぽい。
これなら前に行けるかも♪ ワクワク^^
しばらく会場のドアが空くのをじっと待っていると、「キャー」という黄色い悲鳴とともに、ナイキのキャップとスタッフTシャツを着用した絵音さまが登場。
え? え? え? え?
まさか絵音さま自らチケットもぎり〜???

見ているだけで心臓ヤバい

自分の番が迫ってきた……
もう、最初の関門にいるスタッフさんにチケット見せて並んだときからうわの空&心臓バクバクでヤバい。
番号が若い方のファンの人たちが次々と絵音さまにチケットを見せて言葉交わしたり握手してもらったりしている。
今回ファンサがすごいよ……。
絵音さま、いつから “会いに行けるバンドマン” になったん(笑)?

絵音さまが近くまで迫っている手汗MAXの状況で、 “絵音さまに伝えたい100のリスト(やや盛り気味)” から
「今日のライブ楽しみにしてます!」
のうちどれかひとつ(なぜか選択式)と、最後に「握手していただけますか」だけ言おうと心に決めて待つ。
はぁ、心臓に悪いわ。
絵音さまの目の前キターーーーーーーーーーーーー
そしてついに自分の番が来た。
「馳せ合い」のチケットは電子チケットで取っていたので、自分のスマホの画面(整理番号と名前入り)を目の前の絵音さまに見せる。
電子チケットが見慣れないのか、画面を二度見する絵音さま。
近いっ!
お顔を真近で拝見したいけど、緊張し過ぎて顔あげらんないよ〜(泣)



スタッフさん「進んでくださーい」
え? モウオハリ?

夢の時間は秒で過ぎ去った。
結局、絵音さまにファンとしての感謝を伝えることも、握手をお願いすることもなく、電子チケットだから券をちぎってもらうことも叶わず……。

絵音さま本人のチケットもぎりは50番までのプレミアムなファンサービスだったらしいのに〜
なんなのこの本番に弱いメンタル泣泣泣
地の底までも落ち込みましたが、私は元気です
てかもう最初の大失態で「馳せ合い」のレポート書くモチベーション湧かないわ、って思っていたけど、これが本当によいライブだったんですよ。
ライブの様子はそのうちネットメディアが詳細に伝えてくれるはずなのでここでは省くとして、印象的だったことだけいくつか走り書きを。
絵音さまの前から女の人いなくなり過ぎ問題
indigo la Endの「あの街レコード」からほぼ全曲、収録順にプレイしてくれたシメの曲「アリスは突然に」。
昔、絵音さまの前から突然いなくなった人のことを歌った歌で、ライブではしばらくやっていなかったとMCで言っていたが、改めて歌詞を読んでみて、ゲスとindigoの曲の中で “女の人がある日突然失踪する率” 高いなと。
絵音さまって、女心が手に取るようにわかっていそうなんだけど、自分の好きなことに夢中になると周りが見えなくなって、気づいたら彼女の方からいなくなってた、みたいな感じなのかしらん……。
才能ある人の彼女さんは、誉れであると同時に心を強く持たないといけないんだろうなぁ。
まぁ自分には100万光年遠い、おとぎ話レベルの世界なので、蜷川実花監督の「人間失格 太宰治と3人の女たち」 を観て、そういった男女の機微を勉強しませう。
「夏夜のマジック」で絵音さまが見せた表情と「踊ろう」の囁きの破壊力
Tik Tok界隈で突如フューチャリングされることが多くなったという、indigoファンにとっての夏の定番曲「夏夜のマジック」。
その曲中に絵音さまが見せた、メディアでよく見かける無表情のビジュアルとは真逆の、ちょっと記憶にないレベルの優しさに包まれた笑顔と、2階席方向に向かって囁いた「踊ろう」の破壊力。

川谷絵音はこんなに何もかも包み込むような優しい表情をする人だったろうか?
課長をいじった後で見せる、いたずらっ子みたいな笑顔とも違う、子猫を愛でるような、愛しい人にだけ向けるような、柔らかい微笑み。
いや、単純に大切な曲が時を経て再び正当に評価されたことに対する会心の笑みだろうか?
いずれにせよ、辛いことの多かった数年前では考えられないような心からの笑顔を見られて、こちらまでじんわりうれしくなってしまうのだった。
ゲスのライブで潰されたくない人に朝8時台の横須賀線が有効(非推奨)
indigoのパートが終わり、ゲスの番になると後ろから人がウワッとかぶさって来るのを感じた。今回は前から4列目くらいの絵音さまサイドなのでモッシュに近い圧迫感。
数年前、Zepp東京のゲスのライブで前の列に行ったときもこんな感じで、当時は潰されないように立っているだけでも必死だったことを思い出した。
その後、 “遅刻をなんとしても避けたいサラリーマン多数による本気モードのモッシュ&ダイブに毎日見舞われる地獄の横須賀線通勤” を3年経験したおかげで、ゲスの前列にいても今回は割と生命の危険を感じることなく楽しめた。
大好きな「ユレルカレル」「無垢な季節」はやっぱり名曲
ゲスは「みんなノーマル」から全曲を披露。中でもやっぱり「ユレルカレル」は名曲だなぁと。
あと、このアルバムの収録曲ではないけれど、「無垢な季節」も聴けてよかった。
ゲスの聴かせる系の曲はindigoのエモさとはまたちょっと違ってて、大人になってしまった自分にもスッと入ってくるというか。
バンドによって曲の世界観も変えてくる川谷絵音の才能は、 “枯れる” という言葉とは無縁のように感じる。
アンコールの「秘めない私」で絵音さまといこかさまがPVの衣装で登場
それまでの黄色いシャツとハットから一転、アンコールの一発目は「秘めない私」のPVで着用していたつなぎを着た絵音さまに、同じく劇中のヘソ出しセットアップで現れたいこかさま。
シルバーに染め上げた髪が無造作にセットされてて、これまで見てきた中で一番カッコいい川谷絵音がステージにいた!

「秘めない私」は本当に大好きで、何度リピートしたかわからない曲。
今までのゲスにはない、「ドグマン」に続く洗練されたオシャレ感と、サビの「秘めなぁ〜い」の高音ボイスがまぁ大好き。
5月の「大展開」で初めて聴いたときは意識していなかったけど、絵音さまの「秘めなぁ〜い」と同じくらい愛しているこの曲の課長のベースラインもじっくり目と耳に焼き付けることができた。
「秘めない私」のPVは必見
ちょっとライブの話とは離れるけど、このPVの世界観が好きだ。
流れるようなダンスやインテリアは50年代アメリカのウォールデコであるハーレクインの世界に通じるものがある。
昔っから、このPVみたいな、どこの国かわからないような異界に惹かれてしまう。
「秘めない私」の雰囲気にぴったり合っていて、この作品を監督された黒柳勝喜監督のほかの作品も観てみたい。
課長&後鳥コンビの「ドレスを脱げ」にほっこり(笑)
アンコールの最後はindigoのメンバーも総出で「ドレスを脱げ」のお祭り騒ぎ!
ビールを片手にほろ酔い加減のティスの「脱げ」もかわいかったけど、課長&後鳥さんコンビのコールアンドレスポンスがヤバかった。
「ドレスを脱げ」って男の人に言われて、こんなにほっこりするってある意味才能よ(笑)
課長の腰つきと後鳥さんの声の色気が混じり合って→笑い+色気→ほっこりに昇華するという。
そりゃ絵音さまも失笑して見守るしかないっしょ(笑)
かようにindigoとゲス乙女のライブは楽しくて、2週間後にまた参戦します
indigo la Endとゲスの極み乙女。のツーマンライブに参加したのは初めてだけど、ワンマンとは違う楽しさがあって、まさに “一粒で二度おいしい” 経験をさせてもらった。
絵音さまを前に、ひとことも発せなかった後悔はすでに令和元年最大の後悔であるが、今年は11月のindigoと12月のゲスのワンマンもあるし、直近では再来週のイノフェスでまたindigoの曲が聴ける。
いつになく川谷絵音の音世界にまみれた1年だが、目の回るような周期で新曲を発表し、ライブも精力的に開催してくれて、彼のファンは本当に幸せだと思う。
自分もその幸せを養分に、明日も仕事に出かけますとも。
ではまた再来週まで、ごきげんよう。