持ち家を売って引っ越したら、人生が面白い方向に動き始めた

池尻方向からみる目黒川の桜並木 モノ・コトの断捨離

家を買うと引っ越せない、なんて誰が決めたんだろう?

もし家を買ったことを後悔しているのなら、さっさと売って引っ越したらいいよ〜って思う。

地方から海を渡って家族で関東に引っ越してきたけれど、5年目の今、はっきりとそう思う。

家を手放して好きな場所に住む

安定だけが取り柄の会社を辞めたかった夫と、慣れ親しんだ土地で変化のない暮らしに物足りなさを感じていた自分。

夫婦の思惑が一致して、住宅ローンもあと少しで完済!というところで中古の家を売り、東京圏に引っ越した。

夫の転職は諸手をあげて成功という訳ではなかったが、転職し、家を売り、住んだことのない土地で新たな人生をスタートさせたことで、

 “安定はしていたけれど退屈極まりない人生” が大きく動き始めた。


引っ越し先も賃貸なら自由!行きたい学校から逆算して引っ越し先を決定

夫の転職先候補がいくつかあった中で、最終的にはその会社の属するエリアに住みたいかどうか、また当時小学生の息子に将来通わせたい高校があるがどうかで引っ越す都道府県を決めた。

中学高校の間は私立に通わせる余裕はない。そこで公立で評判の良さそうな高校に当たりをつけていると、理系科目が好きな息子に是非とも通わせたい高校を発見。

本人も案の定、HPで見た学校をとても気に入って、これで晴れて引っ越し先の目星がついた。

「一念岩をも通す」? 後に引き返せない状況で合格を勝ち取る

といっても息子、このときまだ小学6年生。今考えると “ダーツの旅” 並みに恐ろしい選択だ・・・。

合格の保証も何もないのに、その高校の受験資格を得られるエリアにお引っ越し。3年後、息子が無事合格することができたのは奇跡だった。

想像どおり、入学してみると非常にユニークな学校で、役員嫌いの自分も委員に立候補したくらい、この学校が好きで誇りに思っている。

同じ志の仲間が多くいる学校で、息子も高校生活を謳歌しているようでうれしい。

東京圏は子どもの手が離れて “好きを仕事にしたい” 女性にとって天国だった

池尻方向からみる目黒川の桜並木

目黒川の桜は今まさに満開のとき

子どもも成長して自由な時間が増えた女性にとって、東京圏は仕事を見つけるには最高の場所である。

自分も最近転職を経験し、給与は安めだが本当に好きな仕事につくことができた。

職種で見ればそんなに珍しくもないけれど、扱う分野は結構ニッチで、その職種も分野も大好きだった自分にとってはまさに天国のようなポジション。

以前住んでいた地方では、同じような仕事の募集はまず見たことがない。

東京ではそんなニッチな仕事が普通に転がっており、自分の好きがダイレクトに仕事に繋がる場所なのだ。

今日も仕事中、満開の桜を前に足を止め、

『こんな時間が持てるのも、思い切って今の仕事に転職したおかげだよなぁ』

・・・と、数ヶ月前の選択が間違っていなかったことを確信した。

家を手放すことで「モノより体験」重視にシフト

借り上げ社宅に住むことで住宅費を浮かし、引っ越しと共に地方では必需品の車を手放し、共稼ぎすることで貯金を爆速で貯めた。

地方では海外に行くにも東京に前泊が必要だったけど、空港がグッと近くなったことで旅行に出かけやすい条件が整った。

家を買ってしまえば、ボーナス時に結構な額の支払いが発生する。

今は住宅ローンの支払いがないので、1年に1回くらいのペースで海外に出かけるようになった。

旅行に行くお金を貯金して家の支払いにあてる選択肢と、

家族が一緒に暮らしているうちに、いろんなところに出かけて思い出を作る選択肢。

今、我が家は後者の選択肢を選んで良かったと思っている。

海外と縁のなかった夫まで北欧に出かけるまでに

アーセナルの本拠地、エミレーツスタジアム

夫LINEよりしれっと送られてきたエミレーツスタジアムの画像

面白いことに、それまで海外とはまったく縁のなかった夫も、引っ越し先の職場で、家族の誰も行ったことのない北欧へ出張に出かける機会を頂いた。

出張の合間には、夫の心酔するアーセナルの試合をロンドンのエミレーツスタジアムで観戦するという、”生きているうちにやりたかったこと” 的なイベントも、我が夫、知らぬ間にサクッとこなしていた(笑)。

以前の夫の職場では、そんなチャンスも一生巡って来なかっただろう。

家はいつでも買える。それよりも今の一瞬を楽しもう

ライトアップされた幻想的な東京駅

国際フォーラムのゲスのライブ後、丸の内界隈で夜のお散歩。ライトアップされた東京駅が幻想的

持ち家を売ることに葛藤がなかった訳ではない。

金銭的な損失もまったくなかった訳ではない。

それでも家を売って賃貸に引っ越してよかったと思うのは、家族それぞれの人生が、間違いなく以前よりもワクワクする方向へ動き出しているから。

家を売って引っ越せば人生が変わるかどうかは正直その人次第。

ただひとつ言えることは、家というモノをそんなに大きくとらえなくてもいいのでは?ということ。

これからの時代は、家を買わないことより、大きな借金をして持ち家を買うことで移動できなくなることの方がリスクになるかもしれないのだ。

少子化の昨今、家は余りこそすれ、足りなくなるということはまずない。

だから「子供が小学校に入るタイミングで家を買わないと」とか、「今買わないとローンが組めなくなる」なんて理由で家を買うことはおすすめしない。

それよりも人生の残り時間にフォーカスしてみよう。

やりたいことや行ってみたい場所があるなら、少し無理をしてでもやってみたり、行ってみることだ。

一緒に楽しめる友や家族がいるうちに。

家を買うのは、それからでも遅くない。