……もうふたつめだ。
合羽橋で買った煎茶用の茶碗五客のうち、すでに二客を欠けさせてしまった。五客買ったから残りは三客。完璧な数でなくなったお茶碗たちは食器棚の上でどこか寂しげで、見るたびため息が出る。
これまでにも数え切れないほど食器を割ってきた。それでも煎茶用には少しだけ高価な茶碗を選んだのには訳がある。
他人目線で物を買っても上手く使いこなせない件
元来形式にはあまりこだわらないタチである。
ミニマリストという訳ではないが、いつでも引っ越せるくらい身軽でいるために、できるだけモノの数は少なくしたい。
コーヒーカップもお茶のお椀も、ひとつのカップで兼用できるならそれでいい。
しばらくそういうスタンスでやってきたけれど。
夫の両親が遊びに来てくれたときなど、いつも同じカップでコーヒーもお茶も出していることが気にかかっていた。
いい大人として恥ずかしいという、外向きな理由のちっさな「見栄」だったのかもしれない。
あるいは娘(小学生)が将来婚約相手を連れて来たとき(笑)、お相手はコーヒーを飲むのと一緒のカップでお茶を出されたらどう思うのか?
娘がきちんとした家の子ではないと思われたら哀れだ・・・と、お茶碗ひとつで妄想がビッグバン級に膨らんでいく。
そんな他人にはよくわからないが本人にとっては切実な理由で購入した念願の煎茶用茶碗。
それがするりと手を抜け落ち、目の前で音を立てて割れていくのだからなんともやるせない。
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多用途なBIRD’S WORDS(バーズワーズ)のシンプルなカップを使い回す
そしてある日気づいたのである。
「父さん!やっぱり私にはこういうの向いてない!」(←気づくの遅いよ)
食器棚のBIRD’S WORDS(バーズワーズ)のカップが、『そうだろう、そうだろう』とうなずいている。
バーズワーズのカップも確か煎茶の茶碗を買ったのと同じ頃、渋谷の無印で見つけたもの。
子どもが粘土にスタンプを押して付けたような、ぽこぽこした模様が可愛らしい一品だ。とても気に入っているのだが、店頭では一気にひと揃いそろえる予算もなく、試しにひとつだけ買ってきたのだった。

この日はBARD’S WORDSのカップをくるみそばと合わせて。色々なシーンに使い回せてgood。
BIRD’S WORDS(バーズワーズ)のカップをおすすめする理由
- 蕎麦猪口にも似たオーソドックスな形のカップは、何より持ちやすさが違う。
- マグカップのように取っ手がなく、ステレスなく洗えるところも気に入っている。
- 冷たい飲み物も熱い飲み物もどちらもおいしくいただける、ちょうど良い厚み。
- 色にもよるけど、蕎麦猪口として使うのもアリだし、木製のスプーンを添えて、バニラアイスやヨーグルトをサーブするのもいい感じ。つまり多用途に使えるということ。
- しかも特徴的な表面のエンボス模様が、うっかり手を滑らせて落とすという失態も防いでくれる。
ワォ! なんていい買い物をしたんだろう♪
人数分そろえるまで少し時間はかかるけど、煎茶のお碗が減ってしまった今、これまで以上にバーズワーズのカップを使う機会が増えそうだ。
どうか廃盤にだけはなりませんように〜!
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