メンバーと会話もできて感無量、indigo la End「濡れゆく私小説」展参加レポート

indigo-la-End 濡れゆく私小説展 ゲス好きなんです

indigo la Endのニューアルバム「濡れゆく私小説」の世界観を体感できる展示会が、11月9日(土)から2日間、学大のCLASKAで開催された。初日はオリジナルグッズやCDの購入でメンバー全員とハイタッチできる整理券が配られるため、朝からドキドキしながら会場へと向かった。

学芸大学駅からCLASKAまでの道のり

初めて行く会場だったので、余裕を持って9時より少し早い時間に着くように出かけた。学大の駅を出ると、indigo la End のファンらしき人たちが、みな同じ方向に向かって歩いている。

会場のCLASKAまでは駅前の商店街を抜け、鮫洲大山線を道なりに進み、途中目印となるコンビニで目黒通りに出ること徒歩12分ほど。

初めて行くなら、学大の駅から15分も見ておけば十分ではないかと思う。

朝9時の集合前に長蛇の列。狙っていたグッズの入手は厳しそう……

以前はホテルだっという昭和レトロな建物を、内包するノスタルジーを壊すことなく、ホテルやギャラリーなどの複合施設にリノベートした目黒通りの「CLASKA」。

“ショーワ” の建物ならではの、凝った意匠の白い外壁が遠くからでも目を引く。

古くて味のある建築好きとしては、好きなアーティストのイベントと建築鑑賞という、ひと粒で二度美味しいコラボレーションに胸が高鳴る。

 

だが、到着する頃にはすでに建物の周りをぐるっと取り囲むような長い列ができており、希望のグッズが買えるだろうかと一抹の不安がよぎった。

屋上に上る階段で開始まで2時間待ちのつらみ

グッズ販売の始まる11時まで、途中開始時間が少し早まったものの、ほぼ2時間階段の踊り場で立ちっぱなしだった。

自分など、まだ安定感のある踊り場だからよかったものの、階段の上に待機させられたファンの方たちはお気の毒だ。

 

途中、スタッフの方が階段を何度も往復して「お手洗い行きたい方いませんか?」と声をかけてくれる。

トイレは屋上(8階のさらに上)にあり、下の階にいればいるほど往復するのが大変そう。

もし貧血などを起こして倒れる人がいたら、将棋倒しでイベントどころの騒ぎではなくなっていたかもしれない。

 

都内で、安価で、人の往来が少ない場所で、グッズ売り場と展示室を別々に分けられるという条件の会場はなかなかないだろうし、土日となるとさらに満足のいく会場を押さえるのは大変なんだろう。

ただ、最初から階段で長時間並ぶことがわかっていたのだとしたら、その旨の注意が事前にあってもよかったように思う。

歌詞のワイヤーアクセは早々にsold out。カセットテープとインディゴカラーのTシャツを購入

濡れゆく私小説展購入のTシャツとカセットテープ当初の予定より少し早まって、CLASKAの屋上でグッズ販売が開始された。

狙っていた人も多かったに違いない、針金アクセサリー作家 ikiさんによる「濡れゆく私小説」の歌詞がデザインされたピアスとイヤリング。

 

アルバム収録曲はどれも好きだけど、その中でも「砂に紛れて」はお気に入りの一曲だ。

その歌詞の “言わない美学” のイヤリング、あったら絶対買おうと意気込んでいたのに、物販テーブルにはすでにアクセサリーの姿はなし(涙)

 

手作り品なので、数が用意できないのは重々承知だけれど、それにしても少な過ぎでは〜。

気を取り直して、それ以外に買おうと思っていたカセットテープと、ネイビーのTシャツを購入した。

カセットテープっていうのが昭和世代にはエモい

カセットテープにはアルバム未収録の「夜の恋は」の弾き語りバージョンが収録されている。

音源はDLで済ますことが多くなっている時代に、中目のwalts みたいな専門店も出てくるなど、カセットテープの愛好者は一定数いる模様。

全盛期を知る大人たちには懐かしく、今の世代にはそのアナログ感がオシャレに感じられるのだろうか?

 

中学生のときは、いろんなCDから好きな曲をセレクトして、空のカセットに編集して楽しんだりもしたけれど。

聞き過ぎてテープが伸びちゃったり(テープは伸びるんです)、今そんなこと言ったらドン引きされそう……。

 

さすがにもう手元にはデッキがないので、絵音さまの弾き語りを聴けるのは当分先かな。

indigo la Endのメンバーとのハイタッチ整理券は無事に入手

本イベント最大の関心事は、indigo la Endのメンバーとのハイタッチ会に参加できるかどうかということ。

13時半と19時の各回300名ずつ、合計600名が参加できるという大盤振る舞いで、さらにメンバー全員のサインが入ったポストカードも配布されるという。

9時の集合時間に間に合った人は、おおむねハイタッチの整理券を手にすることができたようで、こんなにたくさんのファンにその権利を与えてくれたメンバーと運営スタッフの方々には感謝の気持ちでいっぱいだ。

自分も無事整理券をいただき、約束の時間まで近くの「神及珈琲」でランチ休憩をとることにした。

おひとりさまでも居心地よし。ランチはCLASKAの近くの「神及(かんの)珈琲」で

目黒通りの神及珈琲店内

CLASKAから道を一本挟んで2軒隣にたつ「Factory & Labo 神乃珈琲」

CLASKAのイベントで時間を潰すなら、こちらのカフェが近くて便利。

 

フロアは1階と2階に分かれていて、基本はセルフサービスのお店。まずは注文の前に席を確保するよう促される。

広い店内は開放感いっぱいで、明るい2階席はひとりがけやふたりがけの席も多く、気兼ねなく長居できる雰囲気(とはいえ土日は滞在時間最大2時間と決められているので、そこは厳守で)。

窓の近くは直射日光がすごいことになるので、日焼けを気にする人は屋内の吹き抜けに面した通路側か1階がいいかも。

 

注文の品が出来上がるまで1階のカウンター近くで待機し、出来上がったトレーを持ちながら階段を上って2階席へ。

両手がふさがるので、ヒールだと上りづらいかな。

 

酸味のあるコーヒーが苦手で、この日は3種類あるオリジナルブレンドから「神煎(かみいり)」を。

お昼時なのでコンビーフと北海道産じゃがいものサンドに、チーズケーキもオーダーしてまったり♪

トータル1650円と、普通にランチを食べるより高くなってしまったが、時間を気にせず滞在できるので大人は居心地よいでしょう。

サイン入りポストカードにメンバーが直接ファンの名前を入れてくれる神対応

「濡れゆく私小説」展入り口の看板

約束の時間が迫り、再度CLASKAへ。ランダムに配られた整理番号順に、再び2時間待ちした階段で整列して待つ。

しばらくしてスタッフの方から「本日配布のポストカードに、メンバーが直接みなさまのお名前を入れさせて頂きますので、整理券にお名前をお願いします」とのアナウンスが!

 

ああ、何たる神対応! 300人×300人=合計600人分のファンの名前をindigoのメンバーが書いてくれるとは!

もしかしたら転売防止の苦肉の策かもしれないけれど、それにしても600人分のサインって伊達じゃない。

メンバーのファンに対する思いやりの心にジーンとなる。

 

ハイタッチ会の会場の8階まで上がると、そこは白を基調としたコンパクトなギャラリー空間。

indigo la Endの4人はその奥にいた。

『あわわわわ、どうしよう』という緊張が再び全身を駆け巡る。

 

9月のゲスの極み乙女。とのツーマンライブ「馳せ合い」では、せっかく絵音さま本人から直接チケットもぎりをしてもらう栄誉に預かりながら、なぜか極度の緊張でひとことも発せず、握手もできずというチキンぶりで、ひどく落ち込んだばかりである。

 

まさかそのリベンジが、こんな早くに回ってくるとは思いもしなかったが、『今度は絶対に絵音さまと言葉を交わす!』という謎の使命感に火が付いた(笑)

「馳せ合い」ライブレポート

indigoとゲスのツーマン「馳せ合い」で起きた悲劇と、不真面目なライブレポートと。

2019年9月17日

自分の順番になり、目の前にメンバーが!

indigo la Endのメンバー4人のサイン

ティスさんに名前を入れてもらったindigo la Endの直筆サイン入りポストカード。umbra(アンブラ)のフォトフレームに入れてリビングに

あっという間に自分の番になり、だが今回は事前に何の告知もなかった前回と違い、もう少し冷静でいられたのはよかった。

目の前には完全にファンの名前書き職人と化したティスさんと後鳥さんが、下を向いて黙々と作業にいそしんでいらっしゃる(笑)

 

これ、早い時間と遅い時間で名前を書くメンバー交代したのかな??

じゃないとおふたりとも、今ごろギターとベースも持てないほどに、手が腱鞘炎になってるんじゃないかと心配です……。

 

整理券に漢字でフルネームを書いていたので、「○○さんですか?」とスタッフの方に下の名前を確認され、自分の名前はティスさんに書いていただくことに。

300人分の名前書きでハイタッチどころじゃないはずなのに、ティスさんも後鳥さんも嫌な顔ひとつせずにハイタッチ(と言われてイメージするよりはかなり低い位置の片手タッチw)してくださった。

 

もう、本当にうれしかったなぁ。

今でも「○○さんへ.」の最後の点を見るだけで涙腺が……(号泣)

これまでずっと「神さま絵音さま」とあがめたてまつってきたけど、次は40女(+○歳)に「ティスさま」の波が来る予報です。

 

と、すでにこの時点で感動のキャパオーバー。

……おっと、でもここで終わる訳にはいかねぇ(突如江戸っ子モード)

 

次は本丸の川谷絵音さまだ。

「馳せ合い」のリベンジなるか??

何度もイメトレしながら、結局絵音さまを目の前にすると何も言葉が出てこなかった「馳せ合い」の教訓を活かし、今回は話す言葉をひとつに絞って絶対に言うと心に決めた。

 

そのリーサル・ウェポンがこれ↓

 

ブログの中の人
「上海のライブ行くの楽しみにしてます!(←もう券も買ってるww)
絵音さま
「えっ、マジっすか?(「ほんとっすか?」だったかも)

 

言えた……。

ブログの中の人
『……か、母さん、絵音さまと会話できたよ!! 』

子どもたちにも常日頃、積極性の重要さを説いている母の背中を見せた瞬間だった(小粒感)

 

 

でも、ちゃんとお顔を見ながら話したつもりなのに、

ブログの中の人
「覚えてるだけで実感がないんだよ〜(泣)(by  通り恋)」

 

自分が思ってた以上に緊張していたらしく、あとでその場面を思い出して幸せを脳内再生しようとしても、絵音さまの表情がぜんっぜん思い出せない……。

 

そのあとの栄太郎さんの満面の笑みだけはしっかり覚えてるから、その素敵な笑顔と4人のサイン入りポストカードを励みに、母はこれからの人生を生きていくことにします。

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indigo la End 上海公演ライブ参加レポート〜絶叫と熱狂の間(はざま)で

2019年12月15日

上海の空港で indigo la Endのメンバーと遭遇

2019年12月21日

前置き長くなりましたが、本題の「濡れゆく私小説」展の感想を

「濡れゆく私小説」の歌詞が描かれた壁

グッズの購入とメンバーとのハイタッチだけでひと仕事終えた感じだが、このあと少し時間を置いて、ゆっくりと「濡れゆく私小説」展を鑑賞してきた。

展示の最初は「はにかんでしまった夏」のPVに出演していた國貞彩花(くにさださやか)さんによる「濡れゆく私小説」の歌詞の朗読。

 

各曲の登場人物と場面を連想させるような写真が、まるで紙のアルバムを繰るようなテンポで次々と展開していく映像作品である。

写っているのは国貞さんの演じるひとりの女性のみ。写真の撮影はすべて絵音氏によるもの。

濡れゆく私小説展の展示

さあ、どこまでが空想の世界で、どこまでが現実の世界なのか。

気づくと「濡れゆく私小説」の世界の中に飲み込まれてしまいそうになる。

 

そこにあったのは、愛しい人との過ぎ去った幸せの記憶を辿るような、とりとめもない、それゆえ後にえぐるような痛みを伴う記憶に変わる日常の風景たち。

 

絵音氏の分厚い “私小説” を、秒速でこっそりのぞき見しているような、その余韻ですぐには席を立てない不思議な感覚だった。

 

その余韻を引きずりながら、「濡れゆく私小説」の歌詞がデザインされた通路を進み、先ほどの映像で使用された国貞さん演じる女性の写真が並ぶブースへ。

 

たくさんのスナップ写真の中で、国貞さんがソファの上で頬杖をつきながら、泣きはらしたあとのような不穏な目でこちらを見つめる一枚に心が動いた。

 

女性たちの涙は時を経て蒸留されて、聴く者の心をどこまでも濡らしゆくindigo la Endの曲へと昇華してゆく。

indigo la Endの通り恋イメージ

indigo la Endの「通り恋」と「愛の逆流」は別々の女性に宛てた歌?その意味に涙

2019年10月11日

「濡れゆく私小説」のジャケ写セットで撮影大会

「濡れゆく私小説」のジャケ写セットの再現

広くはない会場は、そろそろ展示もクライマックスに。

今回の展示でファンが一番心踊っただろう瞬間、「濡れゆく私小説」のジャケット使用のセットがそこに再現されていた。

 

ここは課長のようにキメ顔でアルバムジャケットの再現に努めたいところだが、そんな勇気の持ち合わせはまるでない一般人のため、大人しくセットの撮影のみを楽しんだ。

最後は少々感傷的になり過ぎた心を中和してくれるかのように、先ほどの写真と同じロケ現場で、indigo la End のメンバーがお互いを撮り合った風のピンナップにほっこり、「濡れゆく私小説」展の鑑賞は終了した。

「濡れゆく私小説」展の終章「夜の恋は」

メンバーのスナップ写真をスマホに納めようとするファンの人たちの横で、「濡れゆく私小説 エピローグ」と題された一枚のルーズリーフに目が留まる。

そこには絵音氏の直筆と思われる、アルバム未収録曲「夜の恋は」の歌詞が綴られていた。

 

ルーズリーフの日付の欄には、 “2016.4.1” の文字。

 

むせび泣いた夜の恋は

僕のせいで終わったよ

とめどないね、こんな感じで

いないあなたに歌う

引用:indigo la End 「夜の恋は」 作詞作曲:川谷絵音

 

通り雨が降った 4月の夜

追伸「あなたが好き」

引用:indigo la End「通り恋」 作詞作曲:川谷絵音

 

4月が来るたびに、その想いは哀しみを増していくのだろうか?

それとも永遠に色あせない、美しい記憶に変わっていくのだろうか?

 

問いは空に浮いたまま、願うのはただ一点、

『絵音に幸あれ。』