物をたくさん所持しているのが面倒に感じる性格ゆえ、新しく物を買うときの基準は高め。
それでもごくたまに、あらゆる “買わない理由” をすっ飛ばして、『素敵!』『欲しい!』と感じる物との出会いがある。
梨の模様がプリントされた、ナタリー・レテのガーゼハンカチがまさにそう。
日用品に一滴の潤いを。 “色気” を感じる梨のガーゼハンカチ
この色気はなんだろう……。
黄みがかった生成り色の上に、梨の柄が大胆にプリントされたハンカチ。赤、黄、緑、茶の配色は、普段なら手に取ることもないような色の組み合わせ。
ああ、なのに。なぜかやたらに惹かれてしまう。ノスタルジックな配色と、手描きの梨のプリントに。
“かわいい”とは違う、 “毒気” が迷子のふりをして入り込んだ、色気のあるデザイン。どことなく、草間彌生のエッセンスも感じられる。

ナタリー・レテはフランスのアーティスト。グッチとのコラボアイテムもあり

縫い付けられたタグに記されたNathalie Lete(ナタリー・レテ)は、このハンカチをデザインしたアーティストの名前だった。
GUCCIとのコラボ作品があったり、その界隈では有名なフランスの方のよう。
こちらのハンカチを手に取ったショップでは、同シリーズでほかに2種類の選択肢しかなかった。
なるほど、ネットでそれ以外の図柄を見てみると、このショップのテイストとは毛色が異なっている。他のガーリーなデザインは、あえて店頭のセレクトから外されていたのだ。
もし全柄揃って店頭に並んでいたら、まったく反応することなく見過ごしていたかもしれない。
梨は “不死” “繁栄” の象徴

ちなみに、古代中国では、梨は “不死” や “繁栄” の象徴だったという。
一方で、梨には “別離” の意味もあるようで、ひとつの梨を友人や恋人同士で分け合うのはご法度だそう……。
世のご主人がた、食卓に梨が頻回登場するようになったらお気を付けを(笑)
アイロンがけは省いても、ハンケチを忘れるべからず

ハンドドライヤーの普及で、ハンカチを常備している人は今どき少数派のように感じる。アイロンをかける時間も惜しいというのが、今の時代の趨勢(すうせい)だ。
だからおすすめは洗いっぱなしでOKのガーゼハンカチ。洗ってすぐにピーンと引っ張って、干しておくだけでいいんだから。楽チン!
むしろこの手はアイロンかけたらちょっと野暮ったい。乾いたら、無造作にかごやバッグに突っ込めばよし(雑ww!)
大人のたしなみとしてのハンカチ
持ち物は減らしたいけど、そうまでしてハンカチを持ちたいのには理由があって。
やはりハンカチがあるのとないのでは、外出時の心の余裕度合いがまったく違う。
ハンドドライヤーがないときに、髪を直すふりしてそそくさとその場を離れる “敗北感”たるや! やっぱり大人女子は、面倒でもハンカチ(ミニタオルでもいい)はバッグに常備したいところ。
着ている服がシンプルなぶん、ハンカチのような小さな面積で柄やカラーを投入するのも楽しい。
偶然出会ったナタリー・レテのハンカチに、大人の密やかなお洒落心を満たされている。
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